水道の前に一人の子。
ジャー。
勢いよく流れる水。
「もう少しだけ弱くしてみようか。」
そう言って蛇口を少し閉めると、
ジャー。 キュッ。
何度か繰り返したあと、蛇口にそっと手を伸ばした。
今度はコップを手に取った。
水を汲んで、 ひっくり返す。
ぱしゃっ。
床いっぱいに広がる水。
キャッキャ。
楽しそうな声が漏れた。
しばらくすると、 その子はモップを持ってきて、 床を拭き始めた。
こんなふうに、世界と出会っていくのかもしれない。